数字塗り絵に最適なデジタルアート・アニメ画像の選び方
アニメの一場面やデジタルイラストは、写真よりもきれいに変換できることがよくあります。平らな作風と絵画的な作風の違い、圧縮や重なりの避け方、そして使う権利のあるアートの選び方まで、数字塗り絵向けの素材選びを実用的に解説します。
元にするのは、写真でなくてもかまいません。アニメの一場面、デジタルイラスト、ゲームのアート、デジタル絵画も、すばらしい数字塗り絵になります。それどころか、平らですっきりしたアートは、写真よりもきれいに変換できることがよくあります。もともとくっきりした色の面でできているからです。ただし、デジタル画像にはデジタル画像なりの問題もあります。圧縮、ウォーターマーク、字幕、そして「そもそもその画像を使う権利があるのか」という素朴な問いです。このガイドでは、美しく塗れるデジタル素材の選び方を取り上げます。
平らですっきりしたアートは理想の素材
数字塗り絵は、画像を平らな色の面にまとめることで成り立ちます。これはまさに、セル塗りのアニメやベクター調のイラストの、もともとの描かれ方そのものです。はっきりした輪郭線、ベタ塗り、そして限られたパレットは、変換ソフトにきれいなエッジと分かりやすい領域を与えます。ですから、この手のアートは少ない色数でも、くっきりと、それと分かる仕上がりになります。太い線と平らな色でできた画像なら、とてもよい出発点に立っています。控えめなディテール設定でたいてい十分です。
厚塗り・絵画的なアートは写真のようにふるまう
やわらかなぼかし、輝く光、微妙なグラデーションに頼る画像 — 濃密なデジタル絵画や、半写実的なレンダリング — であるほど、写真のようにふるまいます。こうしたなめらかな移り変わりを再現するには多くの色が必要で、それはつまり、より長く、より上級者向けの塗りになるということです。それが悪いわけではありません。ただ、ディテールの度合いをアートに合わせればよいのです。平らでグラフィックなら、低いままに。濃密で絵画的なら、ディテールの多い写真と同じように、必要なだけの色を与えましょう。
いちばんきれいで大きい版から始める
これが、デジタルならではの最大の落とし穴です。配信アプリから取り込んだり、SNS から保存したりしたアニメの一場面は、小さく強く圧縮されていて、線のまわりにブロック状の JPEG ノイズがのっていることがよくあります。変換ソフトはそのノイズを本物のディテールと見なし、線のまわりを縁取る、小さく濁ったゾーンとして塗ってしまいます。スクリーンショットのスクリーンショットではなく、手に入るかぎりいちばん大きくきれいな版 — オリジナルの壁紙、高解像度の場面写真、作者が投稿したファイル — をいつも探しましょう。
- 太い輪郭線のある、平らなセル塗りやベクターのアート
- 高解像度で、圧縮の軽いオリジナルのファイル
- まわりにゆとりのある、はっきりした主役やキャラクター
- 淡い色ばかりに偏らない、はっきり違う色
- ブロック状のノイズがのった、小さく強く圧縮されたスクリーンショット
- 絵の上にのった字幕、ウォーターマーク、ロゴ、UI
- 小さな背景のディテールが詰め込まれた、極端ににぎやかな場面
- 色どうしがにじみ合う、コントラストの極端に低いアート
字幕・ウォーターマーク・UI は切り取る
アートの上にのっているもの — スクリーンショットの字幕、イラストにかかったウォーターマーク、ゲームの体力バー、サイトのロゴ — は、絵のなかで、それ自体がくっきりした輪郭の領域になってしまい、いつも場違いに見えます。変換する前に切り取っておきましょう。思いきり寄せてトリミングすれば、にぎやかな背景ではなく、キャラクターや主役にパレットを注げるという、おなじみの利点もあります。
細部は原寸で確かめる
デジタルアートは、小さな面積に多くを詰め込めます。デフォルメキャラの繊細な目、細い線画、服の小さな模様、といった具合です。変換する前に、原寸で拡大してみてください。大事にしているディテールがほんの数ピクセルしかなければ、設定をどう変えても単純化されて消えてしまいます。被写体がもっと大きく写った場面を選ぶか、いちばん細かい飾りは大まかな形として表れると割り切るか、どちらかです。
デジタルアートのクイックチェックリスト
- 作風:平らでグラフィック(低ディテール)ですか、それとも絵画的(色多め)ですか。度合いをそれに合わせましょう。
- 素材:圧縮されたスクリーンショットではなく、いちばん大きくきれいな版を。
- 重なり:字幕・ウォーターマーク・UI を切り取りましたか。
- ディテール:大事な部分は、原寸で残せるだけ十分に大きいですか。
- 権利:これは使う権利のあるアートですか。
基本の最適な写真の選び方ガイドで扱った原則は、ここでもそのまま当てはまります。解像度と、わかりやすい被写体は、写真と同じくらいアートでも大切です。変換が実際にどうやって画像を番号付きの領域にするのかが気になる方は、写真が番号付きキャンバスになるまででやさしく解説しています。画像が用意できたら、数字塗り絵に変換して、平らなアートがどれほどきれいに仕上がるかを見てみてください。